カピバラは特別な医療を必要としません。
彼らは非常に強力な免疫システムを持ち自然な状態で細菌に対する耐性があります。
その一方で埃やアレルゲンに敏感なため涙や鼻水に注意が必要です。
これらの問題は稀に重大な問題を引き起こします。
また、カピバラは健康な骨を保つために十分な量の日光を必要とします。
そのため屋内に常時いるような環境なら日当たりの良い場所を用意する必要があります。
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身体の切り傷とすり傷
飼い主が直面している最も大きな健康上の問題はカピバラ同士の対立による身体の小さな傷です。
縄張り争いに加えて、少し動きが不器用なカピバラにとって、
身体の小さな切り傷やすり傷は日常茶飯事です。
もし、傷がある場合は少なくとも1日に2回はキレイにしてあげましょう!
そのような傷はベタジンで治療すべきであり、クロルヘキシジン溶液、または、一般的な消毒スプレーを使用します。
もし、切り傷が深い場合は泳ぎや泥浴びを一時的に制限する必要があります。
寄生虫とダニの管理
カピバラは他の野外で住む動物と同じように腸の寄生虫にかかりやすいです。
水へのアクセスが不自由な環境にいるカピバラはダニに感染する可能性があります。
その場合は体重1kg あたり 0.02 cc の用量でイベルメクチンを投与することで、これらの問題に対処することができます。
しかし、週に1回以上与えてはなりません。
この薬は口に吹きかけるか食べ物に混ぜて与えます。
ビタミンC欠乏症による壊血病
カピバラは体内でビタミンCを合成できません。
そのため壊血病を避けるために食べ物またはサプリメントからビタミンCを摂らなければなりません。
もし、ビタミンCが欠乏し壊血病を発症すると筋肉、関節、肋骨、及び腸内の出血を含む血液や骨の異常などになります。
その他の症状としては
- 全体的な倦怠感と衰弱で元気な時のように動けなくなります
- 関節の硬化または拡張による動き及び歩行の変化
- 体重の減少、及び一時的な下痢を伴う食欲不振
- 体に触れた時に鳴くほどの痛みがあるようだと皮膚が破壊されていることがあります
対策としてはビタミンCを添加したモルモット用の飼料を与えることができますが高価なものになります。
それよりも簡単な方法として、カピバラの食物にアスコルビン酸のパウダーを週に数回振りかけます。
また、獣医師がカピバラを診察し、他の問題が壊血病と同時に存在するか否かを診断することが大切です。
歯の不正咬合
カピバラの歯は生涯にわたって伸び続けます。
そのため前歯と大臼歯を磨耗させるのに十分なしっかりした乾草と樹皮を与えなけれななりません。
他のげっ歯類の小動物のように、おもちゃでは遊びませんが樹皮や木の枝を噛み噛みします。
もし、カピバラの歯が伸びすぎてしまったら正常に食べることを妨げてしまいます。
安全にカピバラの歯を整えることは獣医師にしかできません。
これはあなたが自分で試すべきことではありません。
環境毒素の問題
これまでにあげたような問題の他にカピバラは環境毒素にとても敏感です。
インターネット上で最も有名なカピバラ「Garibaldi Rous」は慢性的な肝臓の損傷で死亡しました。
解剖した後も損傷の原因を特定できませんでしたが、いくつかの可能性として以下が考えられます。
- 低レベルの食品の毒素
- 去勢された時に使用された麻酔
- カピバラが食べた草の農薬
- 遺伝的なもの
カピバラの健康に関する情報は獣医師の間でも共有されていないため、飼育されたカピバラの本当の死因がわからない場合が多いのです。
カピバラの健康管理に関する問題
カピバラのような動物は麻酔に敏感なことで知られていますが、それに対する確立された手順はありません。
この問題は飼育下のカピバラの獣医師を見つけることを難しくしています。
外来動物の獣医師を見つける
カピバラを治療した経験のある獣医師を見つけることは極めて困難ですが、他のげっ歯類を治療した経験のある獣医師を見つけることができれば大きな助けになります。
飼育している地域によっては、その地域の唯一の獣医師が診察を行うことになる場合があります。
カピバラが抗生物質や麻酔に非常に敏感な動物であることを知っている獣医師であることは非常に重要です。
他のげっ歯類も同じ問題を抱えているので獣医師はカピバラに使用する最も安全な薬を既に知っているはずです。
もしくは獣医の教育機関の専門家に問い合わせることで、より多くの情報を得ることが出来ます。
カピバラを診察したことがない獣医師が特に消化器系の問題について考えるとき、カピバラを家畜としてみなす傾向があります。
カピバラを飼う前にあらかじめ獣医師に相談をしましょう。
その結果、カピバラが病気の時に適切な医療が受けられないと判断するならば、その採用について再考する必要があります。
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