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カピバラの性質と習性

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カピバラの性質と習性

カピバラは静かで臭いもなく頭がよくて献身的で愛情のある動物です。
そして「きれい好き」なので自分の住居周辺を汚すことを好みません。

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カピバラの身体的な特徴と能力

カピバラの成熟と寿命

野生のカピバラは 4歳くらいで亡くなることが多いですが、
飼育下のカピバラは 8 から 12年くらい生きます。

カピバラが成熟するのは、メスは生後7〜12ヶ月ですが、オスは生後15〜24ヶ月もかかります。

体格

カピバラの体格は

  • 体長(頭からお尻まで): 107 – 134 cm
  • 体高(一番高い部分まで):50 – 64 cm
  • 体重:35 – 66 kg(メスはオスよりも少し重い傾向)

くらいで、これは大型犬と同等か、それより少し大きいくらいの体格です。

脚・足の特徴

カピバラの後脚は前脚よりも少し長く、前足にはつま先が4つあり、後ろ足にはつま先が3つあります。そして、それらは少し放射状になっています。

足には水掻きがあり、水中で泳ぐことや、泥だらけの地面を歩く際の助けになっています。

カピバラの驚くほど繊細な歩行は踏み出した足に全体重が掛かる前に地面の柔らかさを確認できるようになっています。

目・鼻・耳の特徴

カピバラの鼻と目と耳は頭頂に近い位置にほぼ一直線に並んでおり、水中いる時でも「見る、聴く、呼吸する」がスムーズにできます。

カピバラの鼻と耳は水中に潜った時に水の侵入を防ぐ機能を持っています。
そのため水中に5分以上も潜ることができるので地上の捕食者から身を隠すことができます。

体毛の特徴

体毛の色はどのカピバラも概ね同じです。

成長した大人のカピバラは毛が粗く肌に分散しており、肌を十分に覆いきれていないので日焼けしやすいです。
そのためカピバラは日焼けを避けるため、日中に水中や日陰、泥の中にいることが多いのです。

モリージョ・臭腺

カピバラはオスもメスも同様に鼻の上にモリージョと呼ばれる臭腺があり、その部位は黒くて毛がありません。
その隆起の程度はオスの方が明らかで半楕円形の黒い塊がはっきりと見えます。
そこからは粘性のある白い液体が分泌され縄張りを示すためにモノに擦り付けマーキングします。

マーキングに使用される臭腺にはモリージョのほかに胸腺と肛門腺があります。
オスの肛門線には結晶性分泌物で覆われた取り外し可能な毛があり縄張りの印としてモノに付着させます。 

カピバラは生まれてすぐに大人と同じ食べ物を摂取するための歯が生え揃っています。
そして、その歯は絶え間なく伸び続けます。

鳴き声

カピバラは説明するのが難しい多くの声を発します。
あなたは笛のような声、コツコツとした音、うなり声、ゴロゴロ声を聞くことになるでしょう。

また、カピバラは仲間が危険に晒されそうな時には吠えます。
これは水の中に入り防御体制を作るように促すサインです。

泳ぎと潜水力

カピバラは鼻と耳の穴を閉じ水の侵入を防ぎ、陸上の捕食者から逃れるため5分以上も水中に潜ることがあります。

また、水面から鼻だけを出して水中で眠ることもあります。

走力

カピバラは見かけ以上に速く走ることができ、短距離なら馬に匹敵するスピードに達することがあります。

頭脳(カピバラは頭が良いの?)

世界一大きなネズミと言われていますが、カピバラの頭の良さは犬よりも優れているかも知れません。

カピバラの食生活

カピバラは毎日3キログラム程度の植物(草と水生植物の両方)を食べます。
果物や樹皮も食べますが、彼らは食べ物をかなり選びます。

咀嚼

カピバラが食べ物を噛むときは左右に顎を動かします。

消化システム

カピバラの消化システムはうさぎ等とよく似ており典型的な草食動物の消化システムです。

胃はシンプルですが盲腸と呼ばれる腸の袋を持ち、再摂取したペースト状の糞便から新たな糞便を作ります。
これにより摂取できる栄養素を最大化し、草をベースにした高いセルロース含量の食事をよりよく消化することができます。

カピバラは牛のように食べたものを逆流させ再び噛んで食べるという反芻行為も行います。
また、腸内細菌叢を整えるため自分の糞便を食べることがあります。

排泄

カピバラは1日に3.86リットルもの糞をします。

カピバラの社会生活と振る舞い

自然界のカピバラは 10 – 20 頭の群れで生活する非常に社会的な動物です。
彼らの群れは 1頭のリーダーと 1-3 頭のオスと 4-7 頭のメス、そして子カピたちで構成されます。

下位のオスのカピバラは群れに危険が及ばないように監視する役割があります。

1つの群は 10-25ヘクタールの範囲に住み比較的水源に近い場所にいます。乾燥する時期は特にそうです。

育児

メスのカピバラは同じ群の子カピであれば、どの母親の子カピでも分け隔てなく育てます。

活動する時間帯

カピバラは夜明けと夕暮れにもっとも活動的になります。

夜明けと共に餌を食べ始め、暖かな昼間は休憩しているか、しばしば水中にいます。
夕方になると彼らは再び餌を食べ始め、夜明が開けるまでの深夜は休みます。

しかしながら彼らが頻繁に捕食される危険な地域のカピバラは夜行性になります。

カピバラは恐れを感じている時や体を冷やす必要がある時に水中に潜ります。
水に入ることができない環境の場合は肌に日焼けを起こしてしまいます。

多くのカピバラは水中で排便することを好み、交尾も水に浸かった状態で行います。

これらの生活習慣だけでなくカピバラは単純に水が大好きです。
彼らの泳ぎは素晴らしく上手で泳ぐことがとても楽しいようです。

マーキング行為

カピバラのマーキングは対象物を毛でこすったり、上を歩いて肛門の分泌物を付着させるか、排尿によって達成します。

メスのカピバラは発情中でなければ尿でのマーキングはしません。

カピバラの捕食者

自然界でのカピバラの捕食者はジャガー、アナコンダ、カイマンなどです。
赤カピや子カピは、キツネ、ハゲタカ、野犬にも弱いです。

残念なことに人間もカピバラの捕食者です。
カピバラの皮膚は革製品になり、肉は食用として消費されます。

牧場経営者は家畜が食べる植物を奪い合う生物との観点からカピバラを殺すが実際にはそうではありません。
カピバラは水辺の短い植物を好む一方で、背の高い乾燥した植物も好んで食べるからです。

噛み付きと威嚇

カピバラは自分を守る目的で噛み付くことがあります。

多くのカピバラは穏やかで簡単には攻撃しませんが、恐怖を感じたり、気持ち悪く感じたら噛むことがあります。

急にハグされたり掴まれると恐怖を感じ威嚇と解釈することがあります。

カピバラのコミュニケーション力

飼い主とのコミュニケーション

カピバラは仲間たち、あるいは、仲の良い人間とのコミュニケーションが非常によい動物です。
飼い主であるあなたと会話を楽しみ、あなたが理解できなくても話しかけてきます。

カピバラは人に従順で愛情深く感情が豊かで飼い主の感情も敏感に感じとります。
あなたが群れの一員のように接してくれるのが大好きです。褒めるとそれに応えようとします。

また他の動物のモノマネをして遊ぶこともあります。

カピバラを飼う時の注意点

一人にしない

カピバラは集団で生活する動物なので少なくともペアで飼うのが望ましいです。

カピバラは犬と同じくらい頭が良く常に仲間といることを望みます。
そのため一人で居ると強い分離不安に襲われることがあります。

夜、寝る時でも一人だと不安になってしまいます。

水と生きる環境を整える

カピバラは半水動物ですので、いつでも好きな時に水に入ったり泥浴びができる必要があります。
生理的な意味でも、身体に泥を塗って体温を下げたり、日焼けから肌を守っています。

ですので、泳いだり、潜ったりできる深めの池やプールを用意する必要があります。

カピバラは水中で排泄することを好みますが、多くのカピバラはドライパンでの代用が可能です。
とは言え、カピバラは大きな動物なので排泄用のパンといっても実際には大きな桶になるかも知れません。

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